よのなかは。

映画・本の感想。観て/読んで心打たれた作品を紹介しています。

チェーホフ『かけ』感想

チェーホフの短編『かけ』、読了しました。

バイト先で一部が国語の教材になっていて、採点しながら続きが気になって仕方なかったので読みました!

どうやらマイナーな作品らしく、収録された本を探すのに苦労しました。岩波の短編集に収録されていたものの、そちらは絶版でした。これは全集当たるしかない!ということで手に入れたのが中央公論社チェーホフ全集第8巻(昭和35年印刷)になります。

 

辞書くらいのサイズ感で黒ベースに挿し色が赤の装丁。とてもかわいいです。少し、いや、かなりカビ臭いけど。

それで、感想ですが・・・。

面白かったです。最初から最後までスリルを味わえますす。

タイトルにあるとおり、ある青年と実業家の「賭け」が物語を動かして行きます。この「賭け」が、凄まじいものなんです。ネタバレになるので直球では言いませんが、お金と時間を交換するような内容で・・・。

そして、「かけ」の進行中から終わりまで、スリルがあるのも魅力的なのですが、それ以上に、この短い話の間に「人間は何故、何を求めて、何を最上のものとして生きるのか?」という問いを突きつけられるのが面白い。そして青年が出した答えが、それはもう衝撃的です。

 

この『かけ』が私にとって初のチェーホフ体験だったわけですが、彼の他の作品も気になってきました。

 

・・・そういえば、内容といい、短さ(10頁でした)といい、星新一を彷彿とさせるものがあるように感じました。

 

おしまい!