よのなかは。

映画・本の感想。観て/読んで心打たれた作品を紹介しています。

二人の自分の運命は。"The Strange Case of Dr Jekyll And Mr Hyde(ジキル博士とハイド氏)"感想

White's Books Ltd ,2010
著者:Robert Louis Stevenson

子供の頃読んで以来の…ジキルとハイド、再読です。
今回は原書で読みました。
(英語の難易度は高めに感じましたが、謎が気になってどんどんページが進みました。)
表紙はこんな感じです。ドン!
The Strange Case of Dr Jekyll and Mr Hyde (Pocket Classics)


なんて素敵なんでしょう!こんなに素敵なのに絶版みたいです。(なんてこった!)幸運にも中古品が出回っていたのを発見して、読みました。船で英国から来てくれました。遠いところからようこそ。



あらすじ
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設定の核心に触れる書き方をしています。注意

人間は、善と悪の2つの性質をひとつの体に宿して生きている。
では、その2つを、2つの人格に分けてしまったら?
昼は善人、夜は悪人の、完璧な二重生活ができるはずが、とんでもない悲劇が待っていた…



感想
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一言でいうと、
短い
怖い
面白い

ですね。

最初はもう一人の自分を解放した気分だったジキルですが、間もなく善と悪、二人の自分のバランスがくずれ始めて・・・
そこからの疑惑と恐怖とスリルが最高に魅力的。

再読して新たに感じたのは、「ハイド氏が自由すぎる」ということ。ストッパーなしの自由人ですね、いやー、すごい。彼はジキルより若いという設定なのですが、その理由が大変興味深いです。
薬物依存や副作用など、大人になって読むといろいろな角度から内容を味わえますね。唸りました。さすが古典。

そういえば、古典有名作だけあって翻訳のバージョンも豊富です。
ちなみに、原書だけだと(英語力的に)不安なので内容確認に使った創元推理文庫版は、巻末に北原尚彦氏のマニアックな解説(関連作品の情報満載)付きでしたよ。気になる方は是非。