よのなかは。

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爽やかな村上、あります。 村上春樹『女のいない男たち』感想

著者:村上春樹
文藝春秋、2014年



新作を出せば、話題に。ノーベル賞の時期が来れば、話題に。

そんな国民的作家・村上春樹の最新短編集、『女のいない男たち』です。
今回の装丁は、なんだか新鮮でした。村上作品には珍しい(気がする)質感の紙が表紙に使われていたり…。色使いが軽やか。
見て触ってめくって(画像だと伝わらないのが残念!見返し淡水色/表紙外すと淡灰色)きれいな装丁です。


女のいない男たち



さて。
既に今作を読んだ人がたくさんいることでしょう。そして本格的な考察・感想から、Twitter等での瞬間の思いを切り取った感想まで、様々な感想がネットの海を流れているに違いありません。(本当か?)



しかし、私の周りには村上春樹アレルギーの人(特に若い女性)が非常に多い。
「何か気持ち悪い(そう)」とか「とりあえずセックスってイメージ?」など、皆言いたい放題!ちょっと!心が折れちゃいそう!なので、言います!



「爽やかな村上、あります!」


はい。あります。爽やかな村上春樹作品。


例えば今短編集『女のいない男たち』から、「イエスタデイ」

爽やかで、でも、もどかしい。そして苦しい。やるせない。でもやっぱり、瑞々しく爽やか。心地よく胸が震える、これが爽やかでなくてなんだー!
あ、恋かな。




ここで
短編全体はどうだったのか?簡単に書きます。
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タイトル通り「女のいない男たち」をモチーフに書かれた6つの短編が収められています。(今読むと内容が世相的にタイムリーです……)
違和感や食い違い、予感や再生、といったメッセージを読み取りました。
「何か」がぞわぞわ這い寄ってきて、最後にサアッと抜けていくような、どこか異世界の海辺のような雰囲気の短編集でした。

既刊の短編集でいうと、特に『東京奇譚集』に通ずる感覚がありました。
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感想は以上です。そして、ここから先は
単なる悪ふざけです。(エイプリルフールは過ぎているけど……すみません)
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私、本棚に村上作品がほぼそろっている家庭で育ったもので、村上作品とは長い付き合いで、外に出ては「村上春樹アレルギー」の人にちょくちょく遭遇することにカルチャーショックを受けてですね、
ある一作を除いて彼の小説は全て読んでいることですし、村上春樹にこれから挑戦しようかなという方からの相談を受け付けます!
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例えば、
「村上作品を読もうと思ってはいるんだけれども、自分の場合は何から読もうか、いまいち決められない…」


と、迷っている方。
私が独断と偏見でおすすめの村上作品を紹介します。


「マイナーだけど素敵な村上作品はある?」
「読むと食欲が出る村上作品ある?」
「上品な村上は?」
「下品な村上は?」
「若々しい村上は?」
「涙腺に働きかける村上は?」
「腹筋に働きかける村上は?」
「じわじわくる村上は?」


など、何でも受け付けます。
コメント欄からお気軽にどうぞ。